お酒に強くなりたい人は飲む習慣を作る事!とか言ってる奴は馬鹿なの?

最近このサイトに、「お酒 強くなる方法」なんてキーワードで検索して来る人がたまにいます。
そういう人は、
- 酒を飲むとすぐに具合が悪くなったり、眠くなったりしてしまう
- もっとみんなと楽しくお酒を飲みたいのに、飲むことができなくて寂しい
こんな悩みを持っている事でしょう。
だから、「お酒に強くなりたい!」
その気持ち分からないこともないです。
お酒に弱い人はせめて人並みに飲めるようになりたいですよね。
でも、いくらお酒に強くなりたいからってインターネットなどの情報を鵜呑みにするのは危険です!
今回たまたま見つけたサイトにはとんでもないことが書いてありました。
お酒に強くなりたい人は飲む機会を増やす事?
見つけたサイトに書かれてた内容はこうです。
全くお酒が飲めない人はまずは家でも必ずお酒を飲むことを習慣にしましょう。
大量ではなくて少量で構わないので、アルコールを飲むということを身体に覚えさせることも時には大切なのです。
このサイトではアルコール依存症になることをすすめてる訳だけど、これを読んで本当に実践してしまった人がアルコール依存症になってしまったらどうするんですかね?
その人の将来に責任が持てるんでしょうか?持てるはずないですよね。
「まずは家でも必ずお酒を飲むことを習慣にしましょう」だなんて、呆れてなにも言えません…
無責任にもほどがあります!
ほかにもこのサイトにはこんなことも書かれてました。
お酒を飲み続けているとMEOS(ミクロゾームエタノール酸化酵素)という酵素も働くようになります。
この酵素はお薬を代謝する作用もあるのですが、アルコールを大量に飲むと、アルコールの分解の手助けもするようになります。
つまり、「鍛えるとアルコールが強くなる」のですね。
MEOSなんていう聞き慣れない言葉を使って、もっともらしい事を言ってますが鵜呑みにしてはいけません。
確かにお酒を飲み続けているとMEOSが働くようになります。
それでお酒が強くなった気がするかもしれません。
ですが、それは適正飲酒量を超えて処理できないアルコールを、MEOSを無理やり働かせて処理してる状態ということです。
MEOSの本来の仕事は「薬物代謝(薬成分の分解)」であって、MEOSはアルコールの処理には使われないほうがいいんです。
今回は書きませんが、MEOSが増えることによって体に様々なリスクが生じる恐れもあります。
とまぁ、こんなとんでもない情報がインターネット上のサイトに書かれてたわけです。
お酒に強くなりたい人へ
無理にお酒に強くなろうとする必要はありません。
周りのペースに合わせずに自分の飲める量をゆっくり飲みましょう!
あまりお酒が飲めなくても自分次第で楽しく飲み会に参加できます。
酒を飲まないと飲み会は楽しめないという思い込みは捨てましょう!
飲み会は、食べ物や周りの雰囲気で十分楽しめるものです。
お酒を飲めない分はそういった所で存分に楽しみましょう!
さいごに
無理にお酒に強くなろうとする必要はありませんし、飲めないのは生まれつきの体質なので仕方がないことです。
無理やり強くなろうとして体を壊してしまっては元も子もありません!
アルコール依存症の怖さを知らない人は「飲めば強くなる!」なんて無責任な事を言いますが、絶対に実行してはいけません!
飲めないなら飲めないなりに楽しむ方法を考えてみましょうよ!
また、お酒に強くなれるわけではないですが、お酒を飲んだ時の不快感や二日酔いをやわらげる方法はあります。
時にはどうしてもお酒を飲まなければいけない事もあるかもしれません。
そういう時でも無理をしてはいけませんが、知っておくと役に立つかもしれませんよ!